サラダやカットフルーツなどの設置型健康社食®サービス「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」を展開している株式会社KOMPEITO(以下、KOMPEITO)は、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型) のスマートターゲティングを活用。資料請求数は、導入前の2024年12月と比較して2025年2月に9倍へと増加し、その結果、商談数は140%増、受注件数は160%増と大幅に伸長しました。本施策について、同社セールス・マーケティンググループ マーケティングチーム チームリーダーの庄司大志氏(以下、庄司氏)と、担当広告代理店のブルースクレイ・ジャパン メディアプランニング部 井上由胤氏(以下、井上氏)に話を聞きました。
- 設置型健康社食®︎サービス「OFFICE DE YASAI」の資料請求数を増やしたい
- ディスプレイ広告(運用型)のスマートターゲティングを活用して配信
- 広告グループの統合とマイクロコンバージョンを設定
- 資料請求数が導入前の2024年12月と比較して2025年1月は約3倍、2月には約9倍に
- CPA(顧客獲得単価)は約48%改善
- 商談数は140%増加、受注件数は160%増加
ディスプレイ広告(運用型)のターゲティングを自動で最適化する機能。広告配信時のさまざまな情報を基に、コンバージョンに至る可能性が高いユーザーへ効率よく配信できる。
Yahoo!広告は他媒体よりも決裁権者からの反応が良好
OFFICE DE YASAIは、オフィスワーカーが健康的な食事を食べられる「設置型健康社食®︎」サービス。企業に貸し出した専用の冷蔵庫や冷凍庫に、日本各地の新鮮な野菜や果物をサラダや惣菜、カットフルーツとして届けています。
庄司氏はOFFICE DE YASAIの導入拠点数が2024年12月時点で15000を超えるなど、年々利用が広がっている背景について次のように話します。
「従業員満足度の向上や定着率改善、採用強化などの一助として導入されるケースが増えています。また、社内コミュニケーションの活性化や健康経営の推進などにも役立てられているようです」(庄司氏)

KOMPEITOは展示会やPRイベント、Web広告、DM送付など幅広いマーケティング施策を展開しています。その中でもWeb広告が中心的な役割を担っているそうです。
「BtoBビジネスである当社は、ターゲット層が企業の経営者や総務担当者です。幅広い年齢層のユーザーを抱えるYahoo! JAPANに広告配信できるYahoo!広告を活用することで、弊社のターゲット層へ効率よくアプローチできます」(庄司氏)

現在、KOMPEITOのWeb広告全般を担当しているブルースクレイ・ジャパンの井上氏は、Yahoo!広告 検索広告 とディスプレイ広告(運用型)を次のように使い分けていると言います。
「検索広告は、能動的に情報を探しているユーザーと接点を持てるため、常時出稿し即効性のある成果を期待しています。一方、OFFICE DE YASAIの認知拡大には、視認性の高いディスプレイ広告が欠かせません。認知度向上とともにCPAの改善を図りつつ、積極的に活用しています」(井上氏)

広告グループ統合とマイクロコンバージョン設定で、スマートターゲティングを最大化
ディスプレイ広告(運用型)のスマートターゲティングが提供されたことをうけ、KOMPEITOは資料請求数の増加を目的に、本機能の活用を開始しました。まず、類似する広告グループを可能な限り統合し、広告表示の分散を防ぐことで、広告グループ単位でのコンバージョン獲得を安定化させました。また、資料請求フォームに関連するユーザー行動をマイクロコンバージョンとして設定し、実際のコンバージョンデータが少なくても学習できるようにして、ターゲティング精度と自動入札の最適化を図りました。
当時は「過去7日間でのコンバージョンが20件以上」という推奨条件があったが、2025年2月に撤廃している
マイクロコンバージョン:最終的に目指すコンバージョンに至るまでに経由するポイントのこと。マイクロコンバージョンはコンバージョン数を補完する数値となり自動入札やターゲティングに生かすことができる


「KOMPEITOさまは、スマートターゲティングを活用する際のコンバージョン数の条件である20件は基本的に足りていましたが、より精度の高いターゲティングを目指して機械学習を促進するために、資料請求フォームに関連するユーザー行動 をマイクロコンバージョンとして設定しました。また、マイクロコンバージョンの分析により、広告やランディングページの改善点を見いだし、ユーザーの行動も可視化できました」(井上氏)
加えて、配信クリエイティブ作成も両社で連携。成果の良かったものは継続しつつ、週に1回のペースでクリエイティブを差し替え、常に最適でフレッシュなものを配信することでCTR(クリック率)を向上させました。

資料請求数が導入前と比較して9倍!受注件数は160%増加!
こうした万全の準備のもと、2025年1月よりスマートターゲティングを本格的に活用。その結果「驚くべき結果が出た」と庄司氏。
スマートターゲティングの活用前の2024年12月と比べて、1月の資料請求数は3倍、2月には9倍 と急増しました。

また庄司氏は資料請求数だけでなく、商談や受注に至ったケースのCPAなどの数値にも驚いたといいます。
「資料請求数の増加により、商談数は140%増加、受注件数は160%増加するなど着実に伸ばすことができました。スマートターゲティングがわれわれのビジネスに与えるインパクトは非常に大きいと実感しています。また、12月の活用前と比較して、1月・2月のCPAは平均で約48%も改善しました。非常に効率の良い広告配信ができたと思います」(庄司氏)


この結果に、KOMPEITO社内でもスマートターゲティングの評価は高く、予算を追加しての実施も決定しています。井上氏は、スマートターゲティングの魅力として、「設定のしやすさ」も挙げています。
「UIが直感的で、細かい設定が不要なため誰でも簡単に使えます。初期設定だけで成果を伸ばせるので、スマートターゲティングは非常に活用しやすい機能だと感じました。今までの設定にかかる手間が省けた分、その時間をデータ分析に充てることができたのも良かったですね」(井上氏)
庄司氏と井上氏は、今後もさまざまな機能を試していきたいと話します。
「Yahoo!広告は続々と新機能が出ているので、より良い成果を上げるための配信方法を検討していきたいと考えています。また今後はLINE広告 の活用も考えたいですね」(井上氏)
「弊社は『効果があるなら積極的にやろう』という社風なので、新たな広告施策にもどんどん挑戦していきたいです。『1週間で成果が上がらなかったからやめる』というように期間で判断するのではなく、『こういう要因で成果が上がった(下がった)』という要因に基づいて判断しています。このアプローチが良い結果をもたらしていると思います。スマートターゲティングは成長の幅が大きな施策なので、まだ試していない方は、ぜひ挑戦してみてほしいですね」(庄司氏)
(公開:2025年5月、取材・文/小泉明奈、POWER NEWS編集部、写真/慎芝賢)
本記事内の数値や画像、役職などの情報は全て取材時点のものです
本記事内の実績は取材先調べによる数値です

企業名 | 株式会社KOMPEITO |
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所在地 | 東京都品川区
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事業内容 | 設置型健康社食®︎サービス「OFFICE DE YASAI」
オフィスでのプロモーション・サンプリング「OFFICE DE MEDIA」 次世代サラダ自販機「SALAD STAND」 障がい者雇用支援サービス 「やさいサポーターズ」 |
サービス | OFFICE DE YASAI |